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ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント 2021

谷原秀人 5差を追う、42歳の原点回帰と矜持

©JGTOimages
最年長のホストプロが3日目の最終ホールで貫禄を見せた。
この日、ピンサイドの右バンカーからバーディを獲れた選手はほぼ皆無だったが42歳は、「そんな難しくなかったですよ」と、難なく脱出して、2メートル半のバーディ締め。

前半は7番からの3連続を含む5バーディでボギーなしの「30」を記録。
通算11アンダーで、前日の11位タイから2位タイに浮上した。

見回せば、周囲は若者たちばかり。
「今の子たちはみんな飛ぶし上手いね」と目を細め、前日まで予選の2日間は、夏場からスイングを教えていたという池村寛世(いけむら・ともよ)とプレー。

復調をその目で見届け、「でしょ? あいつまっすぐ飛んでたもん」と、そんなところにもベテランの矜持。

自身も、所属契約を結んで8年になる、ISPSの新規試合できっちりと、仕上げてきた。

先週の”ZOZO週”は「誘われたら断れない」と接待ゴルフを理由に、近隣の茨城や神奈川など4度のプライベートラウンドで調整。

「先週の日曜日には11バーディ獲った」とそれを契機に再起用を決めたというセンターシャフトのマレットパターは2012年から、平均パット1位を3年続けたエースの中のエース。

17年から2シーズンを戦った欧州ツアーで「おかしくなった」と、封印したが、「やっぱり日本のグリーンに合う」と、久々の解禁がハマっている。

「悩んでいたことも多くて、クラブもしょっちゅう変えて」と、試行錯誤をしない日がないスイングもまた、「15年ぐらい前に打っていたフェードボールのイメージです」と、42歳の原点回帰。

「シンプルに、ショットもパットもかみ合えば、スコアが出るだろと開幕前から言っていた」と、予言どおりについにV争いに加わった。

首位とは5打差。
植竹勇太は初優勝がかかるが「今の若い子は、物怖じしない」と苦笑し、「簡単に追いつけるスコアじゃないけどビビって止まってくれれば」。

最終日最終組で戦うのは実に33回目で、うち12勝(通算14勝)。
同組には今年からホストプロの25歳、鍋谷太一もいるが経験では負けない。

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