34回目の最終日最終組で、あさって43歳を迎えるベテランが逃げ切った。
2位の金谷と2差で入った最後の18番パー5は、金谷と左バンカーから出して、3打目勝負で金谷より数メートル遠いバーディチャンス。
長いパットを奥から先にぶち込んだ。
プロ19年目の谷原秀人が、2013年に続く大会2勝目で、5年ぶりのツアー通算15勝目をもぎ取り「久々なんで…本当にしびれました」と、嘆息した。
「僕らはこのしびれる感覚を味わいたくて、プロをやってる」と、溢れる思いをにじませた。
「ギャラリーのみなさんがいないと、しびれる感覚はまったくない。これを味わえるのは、本当にみなさんが応援してくださったおかげ」と、2年ぶりの有観客開催に心から感謝した。
今季4度目、自身34回目の最終日最終日は前半こそ4差をつけたが、後半から我慢比べの大混戦。
同じ広島出身の金谷と、幡地と、若い2人に挟まれ42歳が、1差で勝ちきり最後の最後に高笑い。
「広島の先輩に気をつかってくれたのか、優しい後輩たちですよ」と冗談交じりに喜びを語り、「こうやって、若手を苦しめられるのは本当に楽しい!」。
2着目の真っ赤なブレザー姿のガッツポーズは若さで溢れた。