宮崎県宮崎市のトム・ワトソンゴルフコースを舞台に行われた『2021年度ファイナルクォリファイングトーナメントSupported By SMBCモビット』の第3ラウンド。
9アンダー単独首位からスタートした川上優大が2オーバー74と今週初めてスコアを落としたものの通算7アンダーで2位以下に3打差をつけて単独首位をキープした。
この日の川上は終始良いリズムを作ることができなかった。スタート直後の2番ホールでパットを外してから流れが悪くなり、さらにこの日は2~3回ディボット跡にはまるなどアンラッキーも重なった。2位とのストローク差はあったものの、少し流れが変わるだけで大叩きしてしまうコースなだけに、立て直すきっかけをラウンド中に模索した。
そして気づいたのがカートの運転だった。
今週のファイナルクオリファイングトーナメントはセルフプレーが認められており、かつカートに乗ることも可能。川上は初日、2日目と同組の選手と2人乗りカートでのプレーだったが、3日目は成績順で組み替えられたことで一人でカートを運転してプレーすることになった。ずっとアクセルを踏みっぱなしで、一人で運転して打つという繰り返しは、これまでの2日間とは違ったリズムを体に刻んでいた。その違和感というか違いにラウンド中に気づいたことで、幾分ショットの調子が戻り、踏みとどまることができた。
明日の最終日は年間シード獲得に向けて、プレッシャーのかかる1日になりそうだが、持ち前の柔軟な対応力でトップ通過を狙う。