ジャパンゴルフツアー選手会の会長は2年の任期を終えたが、後任の谷原秀人が率いる22-23年の新体制では、ジュニアゴルフ委員長に就任。
「将来の夢はプロゴルファー、と言ってくれる子をひとりでも多く増やしていくのが僕の使命」と、今年も責任感に燃えている。
「松山選手や石川選手らに続くスター選手がひとりでも多く出てきてくれますように、と思いながら今回も参加させていただきました」と、さっそく手腕を試してきた。
悪天候で試合をさせてあげられなかった分も穴埋めしたい、と地元福岡から2泊3日で臨んだレッスン会にも余計に熱が入った。
「JJGA(日本ジュニアゴルフ協会)様のご協力を得て、日本全国から子どもたちが集まってくれたのですが、みな志の高い子たちばかりでした」と、レベルの高さにも目を見張った。
「質問タイムでも、ロブウェッジの打ち方や、失敗した時のリカバリーの方法など、すごく熱心に聞いてくれたので。これからゴルフ界はもっと盛り上がる、と確信できる1日となりました」と、手応えを土産に帰路についた。
ベテランの谷原にバトンを託した今オフ。
「やはり、選手会長をやらしていただいていた時よりは、自分の練習に時間を使うことができています」と、実感を話すが初春の人気スポーツ番組では、女子ゴルフ特集にもかかわらず、MCのお隣で、ご意見番よろしく出演させていただいたり、忙しく過ごしている。
「任期は終わったんですけど、おかげでみなさんにも名前や顔を知っていただけたり、テレビの収録にも呼んでいただいたりしています。選手会長をやらせていただき本当に良かったな、と」改めて噛みしめている。
新体制が発足した1月6日の理事会では、新・選手会長の「ツアーをよくしたい」という並々ならぬ意欲を感じた。
「谷原さんの意気込みが、ひしひしと伝わってきましたので。僕にもできることがあるならどんどん協力したい。自分は退いた立場ではありますが、これまで支えていただいた分、今度はいち理事として、少しでも谷原さんのお力になれれば」と今年の選手会では縁の下を決め込む。
このたびの出張では、子どもたちとの生き生きとした時間を通じて「忘れかけていた若さを思い出すことができた」と、笑う。
「今年も1試合1試合と大切に向き合い、僕自身としては、3年遠ざかっている優勝を目指して頑張りたいと思います」と、今年はいち選手としてぜひとも脚光を浴びたいげんちゃんだ。