6月16日―19日に米マサチューセッツのザ・カントリークラブで行われる「全米オープン」の日本最終予選が23日、千葉県のカレドニアン・ゴルフクラブで行われ、杉山知靖と出水田大二郎、トッド・シノット(豪)の3人が出場権を手にした。
競技はプロ27人、アマ1人の計28人が参加し、1日2ラウンドの36ホールで決着した。
トータル9アンダーで、トップ通過を果たした杉山は、最初の18ホールで「69」をマークし「スコアはあまり伸びていない。自分にもチャンスがあると、奮い立たせてやるだけやってみよう」と、終盤の4連続バーディなど、2ラウンド目に「66」で爆発。
「自分の流れを一度も切らさずに出来た」と、長丁場を全力で回りきり、「ジュニア時代からテレビでずっと見ていた憧れの舞台。光栄ですし、素直に嬉しく思います」と、初メジャーを喜んだ。
記憶に残るシーンとして2008年のミディエイトとウッズの月曜日の死闘を挙げ、「世界のトップでも大叩きをすることがある。その中でもパットがいい選手が上に来るイメージです。目標は予選通過。1打1打に集中し、日本のゴルフファンにいいプレーで元気を届けられたらいい」と、意気込みを語った。
通算8アンダーで2位通過を果たした出水田は当日朝、腰痛を発症し、テーピングを巻いてプレー。
2ラウンドとも「68」の好スコアについて、「いざラウンドしたら力が抜けてバシバシついた。ケガの功名かな」と苦笑した。
昨年も同予選会に出場し、補欠の一番手として控えたが、出場権は降りてこなかった。
1年越しに獲得した初メジャー切符について「すべてにおいて楽しみ。テレビで見ていた選手たちと戦えるというのは、わくわくします」と、話した。
そしてこちらもメジャーは初出場というシノットは、通算6アンダーで並んだ岩田寛と清水大成とのプレーオフを制して、最後の一枠をゲット。
最初のホールで岩田が脱落したが、清水とは4ホールを戦い決着。「とてもタフだったのでほっとしています。キャディの弟と初めてメジャーに行けるのが楽しみ。順位は気にせず、ベストを尽くしてすべてを出し切ることに徹します」と、抱負を述べた。
そのほか、日本勢は松山英樹と@中島啓太さんがすでに出場権を持っている。