昨年大会で3位の雪辱を晴らす。

プロ5年目の大岩龍一が今度こそ勝ちに来た。

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前夜の大雨は止んだが、2日目は大風の予報も「今日はどんなに風が吹いても8バーディ獲る」と、有言実行を導いたのは「大砲作戦」。

高校生から習う谷将貴（たに・まさき）コーチとの合言葉だ。

調子づくと「もっと飛ばそう」とか「もっと伸ばそう」とか「もっと、もっと」と欲張って、逆にスコアを崩す大岩に谷コーチが言ったのは、「大砲は狙ったらまっすぐしか行かない」。

これをゴルフにあてはめ、「なるほど。どんなに風が吹いても、自分にプレッシャーをかけずに、構えて、狙った方向に打つだけ。自分の理想のスイングをすることに集中する」と、ドカンと邁進。

1日7アンダーと爆発し、通算9アンダーまでスコアを伸ばした。

昨年、日本開催の米「ZOZOチャンピオンシップ」に出て、「PGA選手と比べて自分に何が足りないか」。

それまでドロー一辺倒から今年はフェード球にも努めるなど、「トライ＆エラーを繰り返して、ここ数週間でやっと上手くできるようになってきた」と、期待の24歳が確信のV争いだ。

今週月曜日に千葉で行われた「全米オープン」の日本予選は1差で、3枠目のプレーオフに入りそこねて敗退した。

賞金ランク23位でレギュラー昇格を果たした昨季、昨年の初戦から、5試合連続のトップ10を続けて、今大会は3位につけたが「全英オープン」の出場資格が付与されたのは、上位2位までだった。

「去年は1人差で負けたので、絶対にここで晴らしたい気持ちが強い」。

逃し続けた初メジャー切符をかけて。

定めたら、まっすぐだ。

表記に誤りがありました。申し訳ございません。

関係者のみなさまにお詫びして修正いたします。

• 大岩 龍一