大風の前日2日目も、初日に続く「69」を並べて通算6アンダーまで伸ばした。
前半インは11番から3パットの連続ボギーを叩くなど苦戦をしたが、折り返して1番で15メートルのバーディパットを沈めてから覚醒。
続く2番で1Wを右に打ち出すミスで、昨年7月から教わる内藤雄士コーチの助言を改めて反芻した。
「悪いときのクセ。パッキングして打たなきゃ」。
内藤コーチにいつも言われている、アドレス時に肩甲骨をググっとはめ込む動作を意識し2日目の上昇につなげた。
日大では桂川有人(かつらがわ・ゆうと)、清水大成(しみず・たいせい)と同期だった。
3人で、多くの学生タイトルを分け合い、木村は3年時に2つ下の中島啓太さんを抑えて「日本アマ」で優勝。
2020年に3人揃ってプロ転向したが、初年度の昨季、清水が初シード入りを果たし、桂川は今季、賞金1位を走る。
「有人は今年の活躍が凄すぎて。大成にも尊敬しかない」と仰ぐが、3、4年時に3人一緒に学生寮の同部屋で過ごし、二段と簡易ベッドの位置決めを争うじゃんけんで、生活にも便利な二段の下段を獲得したのは木村だった。
プロ入り直後の出遅れに、焦った時期もあったが「今年の目標はABEMAツアーの賞金王です。少しずつ結果が結びついていますので、レギュラーでも、出れる試合でひとつひとつ頑張りたい」と、下から懸命に追う。
「いい仲間、いいライバルに負けられない」。
仰ぎ見るばかりではいられない。