カタコトの日本語も、忘れていない。
「日本のみなさんに会いたかったですぅ~~~」と、懐かしい声が、北の大地に心地よく響いた。
我らが“虎さん”ことタイガー・スターが帰ってきた。
韓国の崔虎星(チェ・ホソン)が今大会で、丸3年半ぶりに日本ツアー復帰を果たす。
「いやもう本当に嬉しいですね」と、目尻が下がった。
2018年から2019年にかけて、フィニッシュでひらりと体を回転させたり、バーディを獲った際の愉快な虎ダンスが世界中に拡散されてブレイク。
日本ツアーでも大変な人気を誇ったが、コロナ禍中の20ー21年は、日本に帰りたくても渡航のためのビザすら取得が困難だった。
「2年間まったく来られなかったので…」。
その分を母国ツアーの出場に充てたが、「日本のみなさんに会えなかったのは、凄く凄く寂しかったです」と、当時の胸中を思い返してため息を漏らした。
「やっと帰って来れました」と、微笑む隣には愛する妻のファン・チナさん。
日よけの帽子が恥ずかしいと、夫と仲良しのすし石垣(=写真左)とのツーショット写真には混じらなかったが、コロナ禍中の母国ツアーでは、キャディとして8歳上の夫を支えていたそうだ。
「今週も担いでくれるんです」と、嬉しそうな虎さん。
きっての愛妻家も相変わらずのようだ。