「彼はルーキーで、私の方がプレーオフの経験もあります。緊張もしていなかったので、勝つ確率は高いかなと思いましたが結果はこうなりました」と、観念した。
「大西選手はまだ経験が少ない中で、こうして優勝されたのでこれからも期待できる選手と思います」と、称えた。
2打差の首位から出た最終日は、1番で5メートルを沈めると、4番ではチップインバーディ。
一時は4差でゲームを引っ張ったが、6番、8番のボギーで徐々に差を詰められ、終盤の15番でついに並ばれた。
タイで入った最終ホールで、朴がセカンドを打つ直前に、前組でプレーする大西がボギーとし、1打リードをもらったが生かせなかった。
パクもボギーを叩いてプレーオフ。
18番ホールのサドンデスで、2打目をチャンスにつけた大西に対し、パクは右の刈り込みに落としたが、絶妙の寄せは見せた。
お先のパーセーブで結果を待ったが、バーディパットを沈めた大西の気迫の叫びを静かに聞いた。
「3年ぶりの出場で、3年ぶりの優勝ができなかったことは残念です」と、悔しがった。
コロナ禍で統一の20ー21年は1試合も出場できず、先月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で3年ぶりに復帰して、今季2戦目の今大会も、2019年の優勝から3年ぶりの出場だった。
「3年ぶりの2勝目ができなかったことは残念です」と、悔やんだが、単独2位成績は「自信になります」と前を向く。
次週、奈良県のKOMAカントリークラブ で行われる韓国とアジアと日本共催の「Shinhan Donghae Open」も、歴代覇者として臨む。
「来週も優勝目指して頑張ります」。
39歳は気丈に言った。