プロ7年目の亀代順哉(かめしろ・じゅんや)が、嫁のいぬ間にボギーなしの「64」。
池田勇太と肩を並べてあれよと自身初の首位に立った。
屈指の飛距離を駆使して4つあるうち3つのパー5で軽々ツーオン。
「朝から肩の力が抜けて、のびのびとドライバーが握れた。グリーンは1回も外さず、安定したプレーができた」と喜んだ。
プロ転向の16年にファイナルQTで失敗し、稼ぎ場を求めたアジアンツアーでは現地の外国人キャディを雇ったが、日本では“初タッグ”。
カナダ人のジェフさんは、2004年の全英オープンを制したトッド・ハミルトンの日本ツアー転戦を支えたベテランのプロキャディさん。
“通算4勝”の経験を持ち、今週の輪厚(わっつ)も熟知するが日本語はカタコト。
「僕も英語はカタコトだから。お互いに教えあったり、探りながらコミュニケーションしてやったのが、逆にプレーで変なプレッシャーを感じなくて済んだかも」と、利点を挙げる。
私生活でも良き伴侶を得たばかりだ。
自身のSNSで、5つ上の慈(めぐみ)さんとの結婚を報告したのは7月7日。
「洗濯とか、食事の面でもすごく支えてくれている」と以来、気候の良い試合で帯同してくれるようになり、この日も慈さんの運転で来場。
「頑張ってね」と、送り届けた慈さんは、そのまま札幌市内にトンボ帰りしてしまった。
話題のスィーツを満喫していたら、知人から健闘を称えるラインが次々と入ったそうで、慌てて戻ってきたら、なんと夫はトップに立っていた。
「私が見てない方がいいのかな?」と笑い、「鬼嫁なんで。昨日もホテル近くの公園を10周走らせました」と、もともとの筋肉質から年齢と共に、肥満に傾倒しがちな夫の健康をきっちり管理。
「私は登ったり、下ったりのウサギだけれど。彼はまさしくカメさんです。そういうところが良かったかな」と、夫の大器晩成を心から信じる良き理解者だ。
初の首位獲りを喜びながら、「まだ大会は始まったばかりだし恥ずかしい…」と、JGTOホームページでの夫婦2ショットの写真はひとまずお見送り。
初優勝の折にはぜひ、夫婦でご登場願おう。