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星野陸也が最後イーグルで6位タイ。サウジ→UAEからきゅうきょシンガポールへ(欧州最終日)

サウジ→ドバイから、今度はきゅうきょシンガポールへ舵を切る。星野 陸也(ほしの・りくや)が、2日ー5日の欧州・DPワールドツアー「ラアス・アルハイマ選手権(UAE)」で、最終日に1イーグル、4バーディ、3ボギーの「69」。

優勝のダニエル・ガヴィンズ(英)に3差と迫る通算14アンダーの6位タイで終了し、次週「シンガポールクラシック」の出場権を獲得した。


Results - Ras Al Khaimah Championship - DP World Tour (europeantour.com)



通算11アンダーの7位タイから出たこの日は1番で、2打目を2メートルにつけてバーディ先行。

4番パー3は第1打を奥に外してボギーを打ったが、すぐ5番で5メートルを沈めて取り返し、後半最初の10番ではエッジからパターを握って約3メートルを“チップイン”。

さらに14番パー5のバーディで通算14アンダーとし、目標のトップ5も見えた。


「スコアも、自分の順位も分かっていた」と、首位にも迫れるチャンスだったが16、17番で痛恨の連続ボギー。

トップ10すら危うくなった。


「きょうも風が強くて、それでも耐えて耐えてやってきたのに、2打目を続けて難しい方に落とした。自分に煮えくりかえった」と、最後は怒りの18番ホール。


「この3日で相当いい当たりをしないと届かないと分かっていた」というパー5で280ヤードの2打目は、「アゲンストでスプーンを持ってギリギリ。振りちぎった」と、奥1メートルに2オン成功。

イーグルで蘇り、翌週のチケットをもぎ取った。


今年から、昨季の日本ツアー賞金トップ3に出場権が付与されたが、賞金2位の星野の優先順位はQスクール選手25人の次枠。

先月29日に、日本を出た際にはまだ今大会の出場権はなく、最初は同週開催のアジアンツアー「サウジインターナショナル」に出場するつもりで出発したが、到着と同時に星野まで権利が降りてきたことが分かり、急いでドバイに飛んできた。


開催直前に滑り込んだチャンスを生かして次につなげた。

今度は「前週大会トップ10」の資格で次週の出場権を手にした。


当初は、今大会後にいったん帰国するつもりで出てきたが、「最後イーグルでチャンスをつかめたのは自信になる」と、再び急な行き先変更を喜ぶ。

飛行機や、次の宿の手配とばたついたが、昨年の「全英オープン」でも出場権がないのに現地に飛んで、スタート直前に滑り込んだ経験がある。

「こういうのにもだんだん慣れてきましたよ」と笑い声を立てた。


次週は、昨年まで日本とアジア共催の「SMBCシンガポールオープン」が行われていた馴染みの国。
「リラックスして出来そうです」と再訪も楽しみに、「来週も優勝を目指しつつ、また次の試合も出られるように頑張りたい」と綱渡りも楽しむ。


そのほか今週は、星野と共に賞金王の比嘉 一貴(ひが・かずき)と、賞金3位の岩﨑 亜久竜(いわさき・あぐり)も資格を得てから最初の出場を果たして予選を突破。


比嘉は初日「67」から「74」「68」と、最終日は2バーディ、3ボギーの「73」。通算6アンダーの36位タイで初戦を終えた。


岩﨑は、現地待機で初日のスタート直前に滑り込み、「74」と出遅れたが、2日目に4アンダーの「68」。通算2アンダーで決勝ラウンドに進んで「72」「73」。

通算1オーバーの61位タイには「納得の行く結果ではありませんでした」と、満足はしないが「目標だった欧州ツアーで初出場ができたのは嬉しかったですし、デビュー戦で予選通過できたことも収穫でした」と、前を向く。

「次戦に向けて、また準備をしてこれからも世界に挑戦していきたいです」と、いったん日本に帰って出直しだ。


また昨年11月のQスクールを突破して、開幕戦からすでに転戦をスタートしていた久常 涼(ひさつね・りょう)は、通算7アンダーの28位タイで終了。

初日は1番スタートから6連続バーディを奪うなど、「64」で単独首位発進していた。
「良いスタートが切れただけに、悔しい3日間になりました」と、2日目以降「70」「75」と「72」の伸び悩みを悔やむが2023年としてはこれが初戦。

「4日間プレーすることができよかったです」と気を取り直して次週はアジアンツアーで2連戦。オマーン→カタールの中東シリーズを転戦し、欧州・DPワールドツアーは2月23ー26日の「インドオープン」から再び合流できる見込みだ。

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