「フォローで押さえて打った」という8アイアンのティショットは、本人的には「当たりが薄かった。弱いな・・・」とがっかりとティペグを拾うと、「入った!」との声。
快挙を見届け知らせてくれた同組の石川遼と、中島啓太とハイタッチ。
引き連れた大ギャラリーを、アマがきょうイチ興奮させた。
「石川さんたちのファンの方にもおめでとう、と言ってもらえて嬉しかった」と、昨年の日本学生に次いで自身2度目という快挙を噛みしめた。
あとでブースに呼ばれたインターネット放送「ALBA TV」で本人が明かしたところによると、お姉さんの美有夢さんもこの15番で2度、達成しているそうで、山下家の名所となりそう。
でも、ツアー中でとなると、お姉さんもまだホールインワンは未体験だそうで、そこに関しては昨季の賞金女王越えである。
「上から言えることではないですが・・・。姉がしていないことができたのは嬉しいですね」と、はにかんだ。
このイーグルもあり、通算4アンダーで決勝進出を確実なものとした。
昨年9月にABEMAツアーの「ダンロップフェニックスチャレンジinふくしま」で、同ツアー史上7人目のアマチュア優勝を飾ったが、レギュラーツアーは4試合出て一度も決勝進出ができなかった。
今季は今大会が初出場で、石川と中島との予選ラウンドの組み合わせが決まった際に、先週の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で今季初優勝を飾ったばかりの美有夢さんに「なかなかない貴重な経験。楽しんで」と、送り出された。
石川らのプレーを間近にし、「いつも感じることですが、プロの方はグリーンまわりのリカバリー率が高い。外しても簡単にパーを獲る。引き出しが一杯あって凄い」と、目に焼き付けた。
「予選通過の目標は達成できたので。明日からひとつでも順位を上げられるように。頑張りたい」と、週末の上昇を誓った。