前・選手会会長の時松隆光(ときまつ・りゅうこう)が、前・後半で3連続を重ねるなど7バーディボギーなしの「64」を記録。
通算スコアを8アンダーとし、お決まりポーズもビシッと決めて、首位と2差の4位タイで、今季ようやく最初の決勝ラウンドに進出した。
先週の開幕戦「東建ホームメイトカップ」は、予選カットに3つも足りない103位で予選落ちを喫した。
2年つとめた会長職も、一昨年でいったん重責から放たれ、今オフはゴルフに専念できるはずが、「イベントや、なんやらで…」と、師匠とあおぐ通算21勝の池田勇太の合宿にも一度も参加ができずにおかんむり。
「大将(池田)に叱られました…。愛のムチ」と、熱血指導を受けたのは今大会の開催直前。
「飛ばしたいとか曲げたくないとか、スムーズさがなくなっていた」と、ほんの1、2ポイントの池田の指摘で見違えた途端にV争いだ。
予選ラウンドの組み合わせにも恵まれた。
通算20勝を誇る谷口徹は、55歳の今年も血気盛んで、「げんちゃんより飛んだ/飛ばない」と、終始バチバチ。
「なんなら谷口さんのほうが飛んでるホールもあって、スコアというより、僕もそっちの気合であっという間に2日間が終わった感じ」と大いに刺激に、気づいたら、前回通算3勝目を飾った2018年に続く大会2勝目も狙える好位置で予選を通過できていた。
選手会長の重責を解かれた昨季はトップ10が6回。
何度も新たな4勝目に迫ったが、届かなかった。
「今年は優勝したい」と、切実だ。