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太平洋クラブチャレンジトーナメント 2023

おめでとう、シンジ。池田勇太が「ミズノオープン」会場から富村をお祝い

ABEMAツアーの「太平洋クラブチャレンジ」が3日間の競技を終え、プロ11年目の富村信治(とみむら・しんじ)が、10年ぶりの同ツアー2勝目を飾った。


吉報は、同週開催の「ミズノオープン」会場にも届いた。
折しも、第2ラウンドのホールアウト時。

池田勇太(いけだ・ゆうた)は「僕も凄く嬉しいですし、お祝いしてあげたいと思います」と、感慨にふけった。


今年から、右の乱視と左の視力0.7用にメガネプレーも始めました


2015年に初シード入りし、「ミズノオープン」3位の資格で全英オープン出場も果たした富村が、その翌年から不振に陥りもう7年。

ドライバーとパットに悩んでいた富村に、3年がかりの復活計画を持ちかけたのが、東北福祉大で6つ先輩の池田だった。


今オフの合宿で、富村に合う1番ウッドを選定し、パターは長尺を勧め、富村に合ったトレーニング法も指南した。

「本当は来年か再来年の予定だったけど。そういうのが少しずつ形になってきたのかな」。


ABEMAツアーは2日目にあたる前日25日の夜も富村から「1位だけ見て頑張ってきます」と、連絡を受けて吉報を待っていた。

「若い選手が結果を残してくれるのは、本当に嬉しい」と、思ったより早まった指導の成果を噛みしめながら、「僕も自信と期待を持たしたい」。


池田自身もいま、「顎偏位症(がくへんいしょう)」の治療と格闘の日々だ。

今オフに奥の歯4本を削るための手術を3度。
今年の年末に、さらに5本の手術を予定している。

かみ合わせの異変で体のあちこちに出た痛みは軽減し、体調も回復したが、「感覚的に変わってしまったものがある」と、ゴルフのスコアに直結できずにいる。


2019年にはツアー通算21勝目を飾った今週も、今季3度目の予選敗退。
「ゴルフに全然つながらない」と、落胆していた矢先に入った富村のV報告。
「自分もまた、優勝できるようにしなくちゃね」。
自らも諦めるわけにはいかない。

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