この日は、インコースの“裏”から出てスタートの10番で3連続バーディを奪うと、後半アウトに回って6番でイーグル。
7、8番では連続バーディなど通算2アンダーの33位タイから出て、通算9アンダーまで伸ばしてきた。
20ー21年に14年守った賞金シードを失い、今年はQT2番目の資格で復活を期すが、「開幕からずっと、良いとは言えないゴルフが続いている」と、寄せた眉間のシワは深い。
「クラブも変えた、ボールも変えた。去年から変えてないのはパターくらい」と現状を語る。
「きょう右に飛んだと思ったら、明日は左。修正できたな・・・と、思ったらまた別の症状が出る。ああでもない、こうでもないと、ゴルフが楽しくなかったです」と、今季だけでもすでにクラブを4セット変更。
悩みが深いほど痛感する。
「ああ、ミズノで良かった、と」。
どんな無茶な要望にもスタッフ総出で応えてくれる。
今大会主催のミズノ社と、アンバサダー契約を結んで今年でちょうど10年目。
「わがままばっかりで、みなさんほんと大変だと思います」と、スポンサーさんへの恐縮も、ある意味明日への大きな糧だ。
上位4人に出場資格がある今大会。「全英オープン」は、2012年のミュアフィールドで初舞台を踏んだが、当時はまだホストプロではなかった。
苦しみながら絞り出した3日目の好スコアに、一目散で駆けつけてくださった水野明人社長。
「明日も頑張って」と、温かい声に頷きながら思う。
「最終日こそ、かたい握手を社長が一番望んでいらっしゃる」。
不変の恩に、結果で応える。