日本ツアーの出場権を持つ韓国勢はヨンハンやペクのほか今年は6人だけと寂しいが、今週は144人の枠を両国ツアーで分け合うため、開幕前から会う人会う人、懐かしい顔だらけ。
「挨拶してばっかりで、練習する時間がないですよ!」とわざと口を尖らせたが、嬉しそうだった。
ヨンハンが2019年から2年の兵役から戻ったら、コロナで世界は一変していた。
国の行き来は難しく、「韓国か日本か、どちらかに絞られないと行けない状況でした」と、ヨンハンは日本ツアーを選択。
折しも、韓国ツアーは軒並み賞金額を増やし、規模を拡大。
韓国勢の多くがとどまることを選んだため、一時期は1シーズンに30人を越えた日本で戦う韓国選手が今年は激減した。
「ヨンハンも戻って来いよ」と、ときどき勧誘を受ける。
でも、「僕は日本ツアーの雰囲気も好き。日本で頑張ってまた勝ちたい」と、2016年の日亜共同「SMBCシンガポールオープン」以来となる2勝目を、懸命に追いかけ中だ。
お隣のペクは、そもそも米国留学からそのまま米国下部ツアーなどでプロ人生を始めたため、母国ツアーでの転戦経験がない。
「今週、勝ったら日本も、韓国のシード権も獲れちゃいますからおいしいですよね!」と、2人で母国凱旋の策を練っていた。
ちなみに、千葉夷隅ゴルフクラブの海鮮チゲも「めちゃおいしかった」そうですよ。