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原田三夫「久しぶりの上位で、ビビってしまいました」

8位タイで迎えた最終日。18番ホールで第2打を池に入れて苦笑いだ。「・・・久しぶりにシビれる位置でプレーして力が入ってしまった。いつもの“ビビり”が、出ましたね」。

2002年にシード権を失って以来のツアー復帰だ。
昨年のチャレンジトーナメントランク2位につけて、出場権を取り戻した。

97年に、地元関西のつるやオープンで1勝をあげている実力者も、この開幕戦は実に3年ぶりの出場だった。

「ツアーの雰囲気を、ほとんど忘れてしもてるからね。しかもこんな良い位置からスタートするのはほんまに久しぶりやから…。前の17番でも6メートルのパーパットをビビりながら入れました。最後は、ほんまドタバタしてしまいましたよ」と、照れ笑いで頭をかいたが、開幕戦での13位タイはまずまず、幸先の良いスタート。
その表情には、ようやく表舞台に戻ってこられた喜びに、満ちていた。

このオフは「何も特別なことはしていない。地道にランニングとラウンドを繰り返した」そうだが、そんな中にもしっかり新しい試みを、取り入れていた。

「毎日、足に1.5キロの鉛をつけて生活していたんです。そのおかげか、股関節が強くなったみたい。疲れにくくなっている感じもしますね」。

トレードマークだった長髪も、今年はさっぱりとスポーツ刈で気分一心。
「気合を入れるためにもね、今年はずっとこの頭で通すつもりです」。
短く刈った髪に決意を込めて、シード権の復活を目指す。

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