ときおり雨が降る中で、星野陸也は3日目を2オーバーから出て、ボギーは2打目をバンカーに入れた10番だけ。
「ボギーが少なかったところは良かったですけど、あともうひとつ二つ・・・」。
バーディが、約2メートルのチャンスを沈めた2番と、長いパットを沈めて「奇跡」と笑った17番の2つだけというのは物足りなかった。
この日は比較的、風が穏やか。
しっとり雨でグリーンも捕らえやすく、スペインのジョン・ラームが8アンダーで急上昇するなどスコアを大きく動かす選手も多かった。
その中で、星野もショットが好調だった分だけ「自分ももう少し伸ばしたかった」と、欲も出る。
通算1オーバーで挑む最終日。
「最後、良い締めくくりができるように、ひとつでも順位を上げて。ショットもいいイメージに近づいてきたので、明日はバーディたくさん獲って、いいスコアで自分も伸ばせるように。頑張りたいです」とあと1日、健闘を誓った。
松山はイーブンパーからスタートし、3番で奥からフックラインを沈めてバーディを奪うとその後も安定したショットでチャンスを重ねたが、もう一筋・・・など、グリーン上で惜しい場面が続いた。
後半も、傾斜のラフからブラインドの2打目を乗せた難関の14番や、ラフから刻んでチャンスを作った15番、深いラフからフェアウェイウッドでグリーンを捕らえた16番など見せ場の連続だったが、活かせたのは14番だけ。
「もう少し伸ばしたらチャンスがあるんじゃないかな、と思ったんですが、伸ばしきれなくて残念でした」。
ボギーなしでは回りきったが、首位との差は詰め切れなかった。
「そう簡単に、OKバーディみたいな感じはこのコースでは求められない。5、6メートルがぽんぽん入ってくれないと、チャンスはない」と改めて肝に銘じ、「今日みたいにそこにまずつけられるようにして、そこからしっかりとラインを読んで。ちゃんとヒッティングできるように頑張りたいな、と思います」。
最終日こそ猛攻で魅せる。