記事

ANAオープンゴルフトーナメント 2023

天国のお爺ちゃんに届け。音更町出身・鳥海颯太「めちゃワクワク」デビュー戦で好発進!

初日のイントップで出て、朝10時40分の競技中断直後はもう、最後の9番をプレー中だった。

雷が理由ならば即刻、引き上げるのがルールだが、降雨による中断なら当該ホールは終わっても構わない。

5バーディ、1ボギーの「68」。4アンダーで上がった時点で、首位でフィニッシュ。


北海道・十勝の音更町(おとふけちょう)出身。
22歳は、これがプロ初試合。

名前も北の大地を彷彿させる。


鳥海颯太(とりうみ・そうた)は「凄く楽しかった。めちゃワクワクした。スタートで名前を呼ばれたときは凄く嬉しかった」と、デビュー戦を満喫してきた。


おじいちゃん、見てる??


2020年にプロ転向し、昨年のPGA資格認定プロテストに合格したが、ツアー資格を得るQTは、コロナ禍の特別開催から数えて3度の挑戦で昨年はサード敗退。


まだメンバー資格はないが、今年5月の北海道プロ選手権で優勝。本大会は、本戦出場をかけた予選会マンデートーナメントに挑戦すること5回以上。


でも、通過経験もまだなく、今年は推薦で、初出場チャンスをいただけることになった。


輪厚は、ジュニア期からプレーし、コース主催のジュニア大会で小6から中3まで、4連覇を達成しており「好きなコース」と、得意を自負する。

コース改造や、この夏の天候の影響など「以前のイメージと違う」と、経年の変化を察知しながら、「自分のゴルフをそのまま素直に」。
バンカーからチップインバーディした10番パー4を皮切りに好発進した。


現在賞金1位を走る中島啓太(なかじま・けいた)と同じ2000年生まれ。
「ジュニアのころ一緒に回った同世代がもうみんなツアー優勝している。僕も乗っかって、頑張ろうと。刺激になっています」と、懸命に追いかけ中。


6歳からゴルフを始めたきっかけは、マスターズのテレビ観戦中。

ウッズのプレーを見て「これは面白い!」。
「じゃ~行くか?」と誘ってくれた祖父・祝男(のりお)さんは高2の春に他界してしまった。

「見せたかったな・・・」。
初出場の地元試合は、お爺ちゃんにとっても願ってもない大舞台だ。

関連記事