記事

ファイナルQT下関ゴールデンゴルフクラブ 2024

2位タイ浮上の鳥海颯汰。来年に懸ける複雑な思いとは

5アンダーの7位タイからスタートした鳥海颯汰が連日の67で通算10アンダーの2位タイへと順位を上げてきた。

 

QTランク24位でのぞんだ今シーズンは鳥海にとって勝負の年だったにも関わらず、結果はレギュラーツアーに8試合出場して予選通過が僅か1試合。不甲斐ない結果だった。

2日連チャンでノーボギーで回れているのがいいですね。アプローチとパターがいいです。ショットはあまり調子が良くなかったり、昨日も含めて良かったり悪かったりなんですが、アプローチとパターでうまく拾えている感じです」。

今年の中では一番の内容だと言えるほど充実したゴルフだったと振り返る。

 

2024年は結果からすれば思うようなゴルフをすることができなかった。

また、同世代が上に行って活躍していることも焦りにつながっている部分はある。今年はレギュラーツアーとABEMAツアーの両方に参戦し、体力的にも厳しい部分があった。また、試合があれば出るのは当然のことだが、そこで結果が残せなければ赤字がかさむことにもなる。結果が出せずに焦っていた頃だったのかもしれない。鳥海が「プロゴルファー1本で生活していくというのも難しいかなと。今年がダメだったら何か考えないとと思っています」と漏らしていたことがあった。もちろん人生はゴルフだけではないし、いろんな選択肢があった方がいい。ただ、色々な人の支えがあってこのフィールドに立てていることも鳥海は十分理解している。だからこそQTで奮起しようと決めた。

「今年はABEMAでシードを獲れませんでしたが、ここで優勝したら1年シードなので。だから、そこを狙って頑張りたいです」。

まだ23歳。これからが伸び盛りなだけに、このファイナルQTを飛躍の大きなきっかけにしたいところだ。



関連記事