現在、賞金1位が抜かれる可能性はなくなり、生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)の、2023年ABEMAツアー賞金王が決定。来季レギュラーツアーシーズンの初シードを獲得した。
一報を聞いた同週開催のレギュラーツアー「ACNチャンピンシップゴルフトーナメント」の会場で、「すごく嬉しいですし、ちょっとホッとした感じです」と、喜びを語った。
ABEMA賞金王はレギュラー会場でガッツポーズ!
記念のこの日は6バーディ(1ボギー)の「67」で回り、初日2オーバーの72位タイから36位に順位を上げて無事、決勝へ。
スタートの連続バーディほか、5度の“1パットパー”はどれも2~3メートルを決めたもの。
ショートパットに苦慮した初日から、きゅうきょパターを変更したのが奏功。
「きょうは気持ち良く打てました」と、チャンスも窮地も沈めることができた。
プロ3季目の今季、6月のABEMAツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」で初優勝すると、翌月の同「南秋田カントリークラブみちのくチャレンジ」で、2試合連続優勝を達成した。
同ツアーでもう1勝すれば、岡山・作陽高校の後輩、久常涼(ひさつね・りょう)が昨季達成した「年間3勝→その年残りのレギュラー出場資格」のルートもあったが、「レギュラーツアーに出られるのにチャレンジに行くのは違う」と、まずはレギュラーツアーの出場資格を優先。
よりシビアな舞台での経験を強いて増やすことで自らの成長を促すよう心がけ、現在賞金61位につけるレギュラー昇格にもまだまだチャンスだ。
「明日もティショットをフェアウェイに打ち、グリーンをキャッチして、たくさんチャンスを作ってバーディーを獲りたいなと思います」と、上を見る。
「スケジュール的に重なっていない試合が何試合かあったので。そこで勝っちゃえばいいかな」と、強気に目算していたABEMAツアーは今度、シーズン最終戦「ディライトワークス JGTO ファイナル」にエントリーを済ませており、「もちろん、そこでも優勝を狙っていきます」と、新ABEMAキングの野望はとどまるところをしらない。