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〜全英への道〜 ミズノオープン 2003
『初優勝は、“まあ、いずれついてこいや”という感じ』シード3年目の平塚哲二が2位タイ
しかし、そんな思い入れがかえって空回りしてしまうことも多い。昨年の平塚がそう だった。
単独首位で迎えた7月の住建産業オープン広島の最終日、強風の中77の大たたきで、 結局10位タイまで転落した。
「思いが強すぎてボロボロでした・・・(苦笑)。それ以来、やる気を全面に押し出す のはやめようと決めたんですよ」。
そんなに目の色を変えずとも、「一生懸命に目の前のことをやっていたら、そのうち 結果はついてくる、どうにかなる。いまは、『まあいずれ(優勝に)“ついて来い や”』という気持ちでやっていますよ」。
ゴルフの調子自体はいま、絶好調、というわけではないという。それでも、開幕から フル参戦で予選落ちなし。10試合中4試合でトップ5入りしている要因は「調子がよく ないからこそ、かもしれない」と平塚。
「絶好調であるがゆえに、逆に無理をして攻めて結果が悪くなることもある。それが ゴルフってものでしょう。いまは調子がそれほどでもないだけに、とにかく丁寧に、 安定したプレーを心がけている。それが良い結果を生んでいるのかもしれません」。
落ち着き払った物言いに、シード3年目の貫禄をのぞかせた。