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ダンロップフェニックストーナメント 2023

コースまで10分。でも地の利云々は言わない。小浦和也「ケプカや松山さんを観てきなさい」教え子たちに伝えたいこと

地元宮崎県出身。
自宅から、海沿いを10分ほど走ればコースに着ける。
でも、プロ9年目の小浦和也(こうら・かずや)はあえて、自宅より遠いところに宿を取り、大会に備える。



「集中したいんで。まだ子どもも小さいし、わたわたしないように。気合いを入れて」と臨戦態勢で臨む。

シード選手でさえ敷居が高い本大会に、今年初出場を果たす。


「高校時代からクラブを使わせもらっていて」。
ファイナルQTの資格で初メンバー入りを果たした今年、主催者契約のプロとして初めて推薦をいただいた。

「なんとか、トップ10入りを」。
結果で応えたいと意気込む。


中学時代から観戦に通った思い入れの試合だ。
「ケプカ(17年連覇)が凄かった。ウッズ(05年連覇)も観ました。強烈な印象ばかりが残っています」。


現在はコースと施設契約を結び、トレーニングジムや広大な打撃場はもちろん、お客さんが引けてから午後15時以降の薄暮ラウンドで回らせていただけるが、地の利云々・・・とは軽々しく言わない。

「本当に難しいコースなので」。
攻略に心血を注ぐ覚悟だ。


先輩プロの日高将史と共にコーチをつとめる地元の母校・日章学園高校の子たちが今年もボランティアで大会運営を手伝ってくれる。

ツアー転戦の今年も合間をぬい母校に出向き、月3回ペースの指導を欠かさず、先週月曜日にも様子を見てきたばかり。


本大会の出場を伝えたら、みんなセンセイのプレーを見に行きます、と言ってくれたがやんわりと断った。

「センセイはいつでも観れるんだから、と。ケプカや松山さんを観てきなさい」と、わざとつれなく言ったが、「自分も少しでも教え子たちに夢を与えられるように。目標としてもらえるような選手になれるように頑張らないと」と、背筋が伸びる。


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専修大学時代に発症した、血が止まらなくなる難病と闘いながら、初シードに挑戦する小浦センセイの姿はすでに教え子たちの心にも焼き付いているはずだ。 

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