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横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~ 2024

2年連続好発進の小浦和也が短パンをはかない理由

プロ11年目の小浦和也(こうら・かずや)が自身初の首位発進を決めた。



2年連続の好スタートだが、「去年と今年では、内容が全然違う」と、シード初年度の自信を見せた。

初日3位の昨年大会。
「ショットが悪い中でパットだけが入った」という6バーディ、1ボギーの「66」に対して、この日の9バーディ1ボギーの「63」は、「ショットがずっとチャンスについて、パットも入った」と8アンダーで回ってこられた。

「悪いショットがそのままミスになるし、良いショットをしたらよい結果になる。頭を使ったマネジメントがすごい大事なコース」と分析する横浜カントリークラブは「回ってて凄い面白いし、戦略性があるから好き」と、スタートの10番からドロー、フェードと器用に打ち分け、1.5メートルのチャンスを作ってバーディ発進。

「良いスタートが切れたのが大きかった」と、波に乗った。

「グリーンのラインも読めているしタッチも合って、全部かみ合っていたなという感じ」と、15番では8メートルのバーディトライも入った。

本大会では99年のJGTO発足後、初めて本戦でも短パンの着用が許可されたが、小浦はあえて長パンツをセレクトしたのは「僕の中ではバカンス感が出てしまうので。ビシっと決まらない。エンジョイゴルフになってしまう」という自身への抑止もあるが、一番は持病への懸念から。

専修大学在学中に発症し、2019年から1年ほどプロ活動休止に追い込まれた難病「突発性血小板減少性紫斑病(とっぱつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)」は、今でも大ケガや強い衝撃を許さず、野外では害虫のマダニによる感染症「重症熱性血小板減少症候群(じゅうしょうねつせいけっしょうばんげんしょうしょうこうぐん)」との併発にも細心の注意を要する。

だからどんなに暑くても、できるだけ露出を避け、じっと我慢でしっかりガード。
投薬による治療もあるが、強い副作用がプレーにも影響するため、今はいったん休止している。

再発の不安ともひそかに戦いながら、目標の初優勝を目指している。

昨年大会は、初日3位も踏みとどまれず、38位に終わった。
再びの好発進も「今でも足りないとこだらけ」と浮かれず、「そこをひとつひとつ埋めながら、生かせるところは生かして、マネジメントしながら、最終日に優勝を狙える位置にいれたらいい」と、引き締める。

「相当応援してました。ずっと見ていて寝不足です」という先週の松山英樹の銅メダル。
「オリンピックに出るってだけでも大変なことなのに、さらにメダルを獲るなんて、とんでもないこと。刺激になってます」と励みに、今年こそ頑張る。

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