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ダンロップフェニックストーナメント 2023

欧州を巡り巡って今度こそ逃さない。星野陸也が欲しいのはホストVでの今季1勝

先月の所属先「興和」の主催大会「バンテリン東海クラシック」に続く、今季5試合目の国内戦だ。

今度は、契約メーカーの主催試合。

星野陸也(ほしの・りくや)が、再び律儀にいったん帰国。

今回もまた、ホストプロのつとめを果たしに戻った。


フェニックスのヨーロッパみたいな格式あるクラブハウスも好きです


前回のホスト試合は、最終ホールのバーディを決め損ねて1差の敗退。
今年の初Vを逃した悔恨がある。

「今週こそ今年の経験を活かして結果で応える」と、意気込む。


今季主戦場の欧州・DPワールドツアーは、コースや芝質の違いだけでなく、言葉や文化、食事の違いも慣れるまでは苦しく、「最初は食べるものがなくて。体重も4キロほど減りました」と、体はげっそりしたが、「なんとか耐え抜きました」と、充実感でパンパンだ。


昨季の日本ツアー賞金2位で資格を得たと言っても限定的。

「自分がどの試合に出られるか」。
それこそ、つい前週まで不透明という大会がほとんど。 

見極めるのにも骨が折れたが、それでも、一か八かのヤマがことごとくはまり、「現地に行ってみて、やっぱり出れなかったというのはなかった」と、上手くわたり歩いてポイントレースで81位。

初年度で初シード入りに成功し、「最低限は出来たかな」と、胸を張る。


共に転戦した久常涼(ひさつね・りょう)みたいに、欧州制覇には届かなかったが、幾度か優勝争いには加われた。

「1年間通して海外でプレーするのも初めて。どんな感じかも掴めましたし、あとは確率を上げていくこと」。

今年は、どの試合も初めて回るコースの連続だったが、来季はラウンド済みが半数以上。

「スケジュールも決まっているし、経験をつなげていける。上位でラウンドする経験をさらに増やしていければ、自分もリョウみたいにチャンスを掴めるかもしれない」と、思える。


今週の宮崎から、すぐオーストラリアに飛ぶ。
欧州・DPワールドツアーは次週の豪州PGA選手権からもう2024年が開幕する。

「来季は初戦からプレーできるので凄く楽しみ」。


再び旅を始める前に、欲しいのが今季の1勝。
「日本の試合は今週が最後。今年はまだどこでも勝てていない」。
2018年から6年続けてきた勝ち星を7年に伸ばすラストチャンスだ。

錚々たるV写真が並ぶ、クラブハウスのエントランスをぐるりと見渡し、「この大会は、凄い選手たちが勝っていますし、自分もそこに並びたい気持ちでいっぱい」。

今度こそ、ホストVも逃したくない。

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