まだ、興奮気味だったグリーンサイドでの優勝インタビュー。
「ほんとにたくさんの方に支えられてこの舞台にこれてますし、ほんとにたくさんの方に感謝しかない」と、喜びを語った。
「昨年のオーストラリアの2戦で悔しい2位だったので、ここで優勝することができて非常に嬉しいです」と、言った。
星野陸也が、欧州・DPワールドツアーの「コマーシャルバンクカタールマスターズ」で歓喜のリベンジを成功させた。
茨城県笠間市出身。
6歳からゴルフを始めた。
米女子ツアーで活躍する畑岡奈紗さんとは同郷の幼なじみで、今も元日の打ち初めは欠かさない。
水城高校時代に関東ジュニアで連覇。
日本大学に進んだが、2年途中で中退してプロ宣言。
QT1位の資格で参戦した2017年にすぐシードを獲得し、2018年「フジサンケイクラシック」での初優勝を皮切りに、6勝を重ねて一昨年の賞金ランキングは2位に。
欧州・DPワールドツアーの出場資格を得て本格参戦し、昨季のポイントランキング81位でシード入りを果たしてすぐ、昨年11月に豪州で行われた24ー25年の開幕戦では、2週連続の2位に終わっていた。
特に2戦目は、ホアキン・ニーマンとのプレーオフで、2ホール目にイーグルを獲られて敗退。
「悔しかったし本当に惜しかった。勝ちたかった」と歯がみをしたが、同大会は全英オープンの予選も兼ねており、「出場権が獲れましたし、経験ができたのは良かったと思う」と、苦杯を初優勝への糧とした。
昨年の参戦当初は、現地に行っても出られるかどうかという状況で、当てもない異国の転戦に神経をすり減らした時期もある。
「味噌汁飲みたい、帰りたい」と、ホームシックも一度や二度ではなかったが、励みになったのは昨季の久常涼の躍進。
初優勝⇒ポイントランキングトップ10⇒PGAツアー参戦へとつなげたルートの踏襲が、今季一番の目標だ。
「そのためにはおそらく1勝では足りない。自分は2勝以上はしないとダメと思っています」と、昨年末にも話していた。
仲間やJGTOスタッフは、親しみをこめてみなこう呼ぶ。
“リッキー”のサクセス物語はいま、始まったばかりだ。