*今週、ツアーデビューを迎える選手・・・宮内孝輔、杉本スティーブ、大嶋港、岡田晃平、余松柏
その中でもダントツの最年少だ。
高卒ルーキー・大嶋港(おおしま・みなと)は18歳で、プロの海原に飛び込んだ。
「慣れてないのでやっぱり怖くて・・・」と、背後で苦笑するのは付き添いで来たお父さんの研一さん。
息子は2ヶ月前に運転免許を取ったばかりだ。
「特にバックでの駐車とかですね・・・」と心配で、今回は運転手として帯同。
黒子として息子のハレの舞台をサポートする。
「やはり移動は荷物が多くなりますので助かります」と、感謝する息子は、ついにデビューの日を翌日に控えて「楽しみしかない」と、ワクワクする。
地元・岡山県岡山市にある関西高校3年時の昨年にQTを初受験し、最終日の「65」で7位に。
出場資格を得てプロ転向した。
みな一文字がインパクトの4兄弟の末っ子で、次男の「命」さん以外はこれでみなプロゴルファーに。
長男の「炎」と「宝」に続く転向だったが末弟の「港」が一番最初に、ツアーに出られる権利を獲得した形だ。
「プロになってすぐに試合に出られることになったのは良かったですが、ここから生き残ることのほうが重要。今年は大事な1年になる」と、浮かれない。
目標は、同じ岡山出身の先輩、久常涼。
昨季、欧州・DPワールドツアーで初制覇を果たした際に、帰国直後の久常と会食した。
「港も行けるよ、とかるーい感じで言われました」と笑うが、「僕も海外で活躍することが目標です。頑張りたい」と、大いに励みに。
先日、史上最年少の15歳でプロ転向を表明した香川友(かがわ・とも)には驚きしかなかった。
「自分が15歳のときには考えもしなかったこと。しっかりしていて、凄いと思う」と目を剥くが、「自分も10代として、一緒に盛り上げていければ」。
お兄さんの「宝」も「炎」も「命」さんもみな8画の字画にこだわって命名されたが、12画の末弟は「父のネタ切れだった」というのが、今も家族の笑いネタ。
港がいよいよプロの世界で初航海する。