地元開催の本大会は、2021年の初回から「応援をかねて毎年、ボランティアで参加している」といい、そのコスチュームも、中西が展開するブランド「サンライズ」のウェアを自前で用意し着用するほど周到に準備。
15位タイの成績を残した初年度以来となる3年ぶりの予選突破に、「よかった…本当によかった」と、田城さんは泣かんばかりだった。
「ありがとうございます」と、本人もジン…とする。
今大会ではホストプロが予選敗退なら、土日のABEMAの生中継でラウンドリポーターをつとめるのが暗黙の了解だ。
勇壮なだんじり祭りで有名な大阪府の岸和田出身の35歳は、軽妙なトークも人気だが、「僕はマイクが大嫌い、と。今週そういうフラグを立てていた。回収できずに残念です」と、今年はクラブを持てることになって嬉しそう。
プロ転向10年目の2019年に初シードを獲得したが、選手会副会長として臨んだ22年に陥落していた。
23年はQTサードで敗退し、今年は、出場資格がないが、長く時間をかけたスイング改造も、この春ようやく完了し、「180度変わった」という新フォームに合わせて今年新たにコーチ契約を結んだ堀尾さんと、「もう1回見直そう」と取り組んできたマネジメント力が、ようやく上向き始めたところ。
推薦をいただいた本大会のためだけにデザイン・作製したお米色の真っ白なキャディバッグに刺繍してきたキャッチコピーは“NO SATO NO LIFE(=サトウがなければ人生じゃない)」
「この大会は、選手会の主体となっていますがサトウを愛し、サトウに愛されている男が頑張らないとね。…自称やけどw」。
誰より大会愛に満ちている。
「今週の目標は、トップ10に入って次の試合の出場権を獲得すること」。
田城さんも見守っている。
なお、同じくホストプロの
塩見好輝(しおみ・こうき)と
堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)は、ともに通算3アンダーの66位で、1打足りずに無念の予選敗退した。
予選ラウンドを石川遼と回った
堀川は、石川のピンマイク付きプレーを同組で盛り上げ、この日も上りの3ホールで3連続バーディを奪い、先週のデシャンボー張りのガッツポーズを作った。