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日本プロゴルフ選手権大会 2024

遼くん世代・平田憲聖「連覇のチャンスがあるのは僕だけ」石川にも負けない偉業のチャンス

昨年覇者の平田憲聖(ひらた・けんせい)が、開幕前日の公式記者会見に出席。



「連覇のチャンスがあるのは僕だけ。そこを目標に、しっかり予選をクリアして、上位で優勝争いできるように頑張りたい」などと抱負を述べた。


会場の富士カントリー可児クラブは、学生時代に幾度かラウンド経験はあったそうだが、5年前に本大会の開催が決まって以降に大幅な改修が行われ、「印象が変わっているところもあって難しい。特にグリーン周りのラフが深く、フェアウェイを捉えていくのがバーディを獲るために一番大事なこと」と、情報をしっかり更新。


「試合になるとグリーンも硬くなり、ラフに入れたらダメとか考えだすと見方も変わる」。


コースセッティングアドバイザーの桑原克典(くわばら・かつのり)によると、5年シードのタイトル戦に合わせて、フェアウェイ幅がどのホールも20ヤード前後と絞られており、昨年覇者の警戒心も増す。


当週に入って事前の下見は火曜日のプロアマ戦での18ホールと、この日の前日は、午後から本戦でも同組で回ることになった石川遼と9ホールをプレー。



石川とは普段も、そう回る機会があるわけではないそうだ。

この日は午前中の枠が込み合っており、「空いていたのがたまたま遼さんの組でした」と、希少な機会に恵まれた。

「遼さんはいまかなり飛んでいると思うんですけど、その辺で僕とは見ている景色が違うと感じた」と、脱帽する。

「いつも思うことですが、ショートゲームなども、全部のレベルが高い。今日の練習ラウンドでも思いましたね」と、大会前に焼き付けられたのは大きい。


2週前の選手会主催大会での石川の実行委員長Vも、その瞬間を目の前で見た。
「僕たちって、ちょうど遼くん世代。マイクをつけて優勝って、遼さんしかできないこと。やっぱりスーパースター。かっこいいなと思います」と、改めてほれぼれした。


昨年大会では、前週の全英オープンで予選敗退した悔しさを、すぐ翌週に晴らす負けん気を見せた。

91回目を迎えた本大会で、連覇達成者はまだ8人しかいない。
19年大会を制した石川さえまだ成し遂げない偉業で、長い歴史に名を刻む。

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