最終ラウンドが始まっている。
通算17アンダーで単独トップに立つ阿久津未来也(あくつ・みきや)と、2打差2位の米澤蓮(よねざわ・れん)と、4打差3位タイの岩田寛(いわた・ひろし)が9時50分から最終組で出る。
プロ人生初の最終日最終組に挑む阿久津に対して43歳の岩田 は今年、通算6勝目を飾った「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」以来、17回目。
宮城県仙台市の出身。
「雪国育ちなので。暑いのきついです」と木陰を選びながらV争いに加わった。
トップとの差はあるが、「差が開いているとのんびりやっていて、いつの間にか届きそうというときに慌てちゃうことが多いので、追いつきそうという時に心の準備をして回りたいと思います」と、心構えはしてある。
また今年5月にツアー初優勝を飾った「中日クラウンズ」に続いて2回目の最終日最終に挑む米澤は、ほぼ1か月ぶりの実戦。
ブランクを考慮し「自分への期待値は高くない」としながらも、予選敗退した昨年大会に比べると、「それほどピンチもなく落ち着いて回ることができている。1年経って、自分の成長も感じられていますし、何よりそれでスコアになっている」と、3日通算15アンダーを評価する。
先月7月に帯状疱疹を発症した。
左わき腹に症状を広がり、クラブを持つどころではなく「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント」も欠場するしかなかった。
夏休みも大半は練習もできず、治療に専念。
医師には「疲れとストレス」と告げられた。
「初優勝してからよくなかったですし、疲労をためないというのは不可能なので…」と、自覚はあった。
「ストレスというのも10人十色ですし、メンタルコントロールに付随するところがある」と、今年から専門家について、本格的にメンタルトレーニングを始めた。
岩手県出身。
「暑さには慣れていない」と、夏場のプレーには、特に注意を要する。
「休んだほうがいいよ、という体のサインを無視してやり続けることが一番のストレスになる」と、今週は練習量を大幅に減らしている。
「ショットの調子はいいので。そんなに球を打つ必要性を感じませんし、自分のいいイメージを維持しながら4日間回りきることがまず重要。スコアはその次」と、必要以上に自分を追い込まない。