豪州のアダム・スコットは今度こそ勝ちに来た。
その施策のひとつとして来日してすぐ面会したのが、歴代覇者のPGAツアー選手だ。
ユニクロの契約選手が、都内のユニクロでお買い物を楽しんだあと、松山英樹と食事を共にしたという。
松山が大会優勝を飾った2016年大会で予選ラウンドを共にしたアダム。
「そのとき、彼はとにかくフェアウェイをキープしていたという印象がある」と述懐し、「今回は、私が松山英樹だと思ってプレーしたいと思います」。
初志貫徹のため、「もしかしたらドライバーを使うのは3番ホールだけになるかもしれません」と、事前の会見で攻略のプランを明かした。
大会主催のJGAが創立100周年を迎えた記念イヤーに、会場として選定された埼玉県狭山市の東京ゴルフ倶楽部は、「自分がプレーした中でも好きなゴルフコース」という。
「ティーグラウンドに立ってホールを見渡した時の、グリーンやバンカーなどの風景が好き。ドッグレッグや、短いホールや、まっすぐなホールなど、それぞれ特徴があるし、両サイドの木もそんなに狭くはない。気に入りました」。
刻むか、飛ばすか、選択を迫られる16番や、V争い時のフィニッシングホールとなる18番を鍵に挙げ、「上手くプレーしたい」と、意気込んだ。
昨年まで7回出て、トップ10が3回で、2019年の5位タイが最高位。
その国最高峰の“ナショナルオープン”制覇に並々ならぬ心血を注ぐ豪州の英雄が、今週はパリ五輪でメダルを獲得した日本の英雄になりきる。
⛳アダム・スコットの日本オープン過去成績
2014年38位
2015年7位
2016年予選敗退
2018年50位
2019年5位
2022年6位
2023年予選敗退