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日本オープンゴルフ選手権 2024

昨年覇者の洗礼は無事クリア? 岩﨑亜久竜「出るからには優勝」史上6人目の偉業へ

日本最高峰を誇る“ナショナルオープン”では毎年、火曜夜の「チャンピオンズディナー」で、歴代覇者が一堂に集うが、今年は主催の公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)が、創立100周年を迎えるとあって、常以上に豪華な顔ぶれ。

青木功(83年、87年)や中嶋常幸(85年、86年、90年、91年)ほか、御年93歳の陳清波(ちんせいは、59年)氏や、92歳の佐藤精一(さとう・せいいち、66年)氏、同・杉本英世(すぎもと・ひでよ、64、69年)氏の姿も。




      レジェンズの前で、もっとも新しいタイトルを収めた昨年覇者が、乾杯の音頭を取るのもまた、毎年恒例。
      開催目前に、岩﨑亜久竜(いわさき・あぐり)の姿を目撃した人々によると、顔が青ざめていたそうだ。

      「何も準備していない!」と直前に焦ってトイレに駆け込み「乾杯、挨拶」でスマホ検索し、にわか原稿を頭に叩き込んだがいざ「緊張しすぎて、何をしゃべったか覚えてない…」。

      JGA100周年のお祝いと、この場で昨年覇者として挨拶できることの喜びを語ったとは思うが、3分の持ち時間を埋めるには短すぎて「30秒くらい…」。



      おかげで、ウェイターさんが全員のシャンパングラスに注ぎ終わるとっくの前に話が終わってしまい「もう少し引っ張ってください」と、司会者に促されたそうだ。

      「これから社会勉強していきたいです」と、恐縮していた。


        とにもかくにも、一つ大仕事はやり遂げられた。

        予選第1、2日目の組み合わせもこの上ない。
        アダム・スコットとは2年連続出場を果たした昨年の日米「ZOZOチャンピオンシップ」の練ランで、松山英樹に誘ってもらって以来。

        「モデルさんがゴルフをしているみたいで…羨ましい」と、改めてそのカッコよさに惚れ惚れし、「年齢を重ねてもあれだけ飛距離がでるのはすごい」と、44歳のパワーに驚嘆だ。

        またもうひとり、同組の@松山茉生(まつやま・まお)さんは、今年6月の日本アマを最年少で制した逸材。
        「16歳であの身長と体つき。自分が16歳の時は考えられなかった。あの歳で日本アマに優勝していることが驚きです」と、初日から刺激にも事欠かない。
        「こんな良い組で回らせていただいて、ありがたい」と、改めて昨年の美酒を噛み締める。

        大阪の茨木カンツリー倶楽部で行われた昨年大会で最後、劇的バーディを奪い、初優勝を5年シードのタイトル戦で飾った直後は、ただただ嬉しさだけがあったが、「今は歴史と伝統の試合で初優勝ができて本当に良かったと思っています」と、重みを実感する。

        今年9月の「ANAオープン」での通算2勝目を持って会場入りはできたが、賞金ランキングは現在11位。
        火曜日のチャンピンズディナーで、青木功に「もう少し頑張れ」と、促された。

        「毎年コースが変わるので、“連覇”はより難しい印象ですが、出るからには優勝目指して頑張ります」。
        若き昨年覇者が史上6人目(8例目※)の偉業に挑む。

        ※日本オープン連覇達成者
        宮本留吉(1929年・1930年、1935・1936年)
        セベ・バレステロス(1977・1978年)
        中島常幸(1985年・1986年、1990年・1991年)
        尾崎将司(1988年・1989年)
        尾崎直道(1999年・2000年)

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