米国開催の2020年から、5年連続5度目の出場を続ける本大会。
まだ大学生だった初回の2019年は、テレビにかぶりつきでウッズの最多82勝を観戦した。
「この6年間、本当に夢や希望を与えてもらって感謝しかありません」と、金谷は言う。
その年の日本勢最上位となる7位の成績を残した21年大会は、大学先輩の松山英樹の優勝を目の前で見て感激した。
賞金2位で入ってきた今年は、練習日に久しぶりに松山と歓談。
プレーオフを制して今季2勝目を達成した今月の「ACNチャンピオンシップゴルフ」の模様を松山も見ていてくれたそうで、直々におめでとうと言われて嬉しかった。
「日本で、PGAツアー選手とプレーができる貴重な機会」。
本大会に出場することが、ひとつの励みだった。
「日本でPGAツアーが開催されることは僕らも嬉しいですし、ギャラリーの方も本当に毎年、楽しみにされているのが伝わってきますので」。
ロープの中まで伝わってくるファンの浮き立つ思いもまた、大きな刺激になった。
大会は惜しまれながら、今年6年の歴史に幕が下りる。
「あと2日間も変わらずに、自分らしいプレーを続けていけたらいいな、と思います」。
6年分の思いを込めて、いよいよ残り2日も全力で挑む。