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比嘉一貴が覚悟の2イーグルで5打差の3位(NZオープン)

22年のJGTO賞金王が久しぶりにその本性をあらわした。
豪州とアジアンツアー共催の「ニュージーランドオープン by Sky Sport」の3日目。

比嘉一貴(ひが・かずき)が1日2イーグルなど9アンダーの「62」。
首位と5打差の3位タイに浮上した。



    スタートの1番でさっそく先制パンチした。
    494ヤードのパー5で、5番アイアンを持ち、220ヤードから7メートルに2オンに成功。幸先のイーグル発進した。

    普段なら、逆にそのあと崩すパターンも多いと自覚しているそうだがこの日は、前日に一筋違いで逃し続けたパットが好調。
    2番、3番とバーディを続けてすぐジンクスを払拭し、その後もチャンスを決め続けて17番パー5で2つめが来た。

    カラーから、3打目のアプローチをチップイン。

    その直前に、首位を独走する高君宅(コ・グンテク)が、12番のパー4でショットインイーグルした一部始終をすぐ近くの観客用スクリーンで目撃しており、「ただでさえ差があるのに…」と一瞬、茫然。

    でも、すぐ「いっそう入れなきゃ、と」発奮。
    覚悟の2イーグルでしがみつき、3位タイから最終ラウンドを迎える。

    22年にJGTO賞金王に就いたあともアメリカ、欧州、アジアと積極的に外に出てきた。
    なかなか結果に恵まれず、「苦労はしましたけど、賞金王になってからいろいろとチャンスをもらえたので。その経験が、今に生きています」。



    今季は、すでにフィリピン(8位)とインド(5位)で試合をして賞金ランクは8位。
    アマチュアとペアでプロアマ戦をしながら優勝を競う本大会も、アジアンツアー枠で出場する。
    「一時期に比べたらストレスなくプレーできているし、いい状態であるのは間違いない」。

    同じく、アジアンツアー枠で出場するJGTOメンバーの高(コ)とは5打差ついたが、この対戦構図には見覚えがある。

    その年賞金王に就いた2022年9月の日亜韓3共催「Shinhan Donghae Open」で、最終日に首位との5打差を追い「65」で逆転。
    亜・韓ツアーの強豪をまとめて封じた経験を持つ。

    今年から本大会のV特典に加わった「全英オープン」の出場権にも燃える。
    「思い切って、優勝を狙っていきたい。守らない。攻め続けます」。
    小さな巨人の目が光った。

    JGTOメンバー3日目の結果
    1位     22アンダー(3R:-566)コ・グンテク
    3
    T    17アンダー(3R:-962)比嘉一貴
    23
    T  11アンダー(3R:-269)鍋谷太一

    23T  11アンダー(3R:-368)米澤蓮

    32T  10アンダー(3R:±0/71)木下稜介

    32T  10アンダー(3R:±0/71)マイケル・ヘンドリー
    56
    T  7アンダー(3R:-269)片岡大育

    65T  4アンダー(3R:+172)石川遼


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