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比嘉一貴が覚悟の2イーグルで5打差の3位(NZオープン)

普段なら、逆にそのあと崩すパターンも多いと自覚しているそうだがこの日は、前日に一筋違いで逃し続けたパットが好調。
2番、3番とバーディを続けてすぐジンクスを払拭し、その後もチャンスを決め続けて17番パー5で2つめが来た。
カラーから、3打目のアプローチをチップイン。
その直前に、首位を独走する高君宅(コ・グンテク)が、12番のパー4でショットインイーグルした一部始終をすぐ近くの観客用スクリーンで目撃しており、「ただでさえ差があるのに…」と一瞬、茫然。
でも、すぐ「いっそう入れなきゃ、と」発奮。
覚悟の2イーグルでしがみつき、3位タイから最終ラウンドを迎える。
22年にJGTO賞金王に就いたあともアメリカ、欧州、アジアと積極的に外に出てきた。
なかなか結果に恵まれず、「苦労はしましたけど、賞金王になってからいろいろとチャンスをもらえたので。その経験が、今に生きています」。

今季は、すでにフィリピン(8位)とインド(5位)で試合をして賞金ランクは8位。
アマチュアとペアでプロアマ戦をしながら優勝を競う本大会も、アジアンツアー枠で出場する。
「一時期に比べたらストレスなくプレーできているし、いい状態であるのは間違いない」。
その年賞金王に就いた2022年9月の日亜韓3共催「Shinhan Donghae Open」で、最終日に首位との5打差を追い「65」で逆転。
亜・韓ツアーの強豪をまとめて封じた経験を持つ。
今年から本大会のV特典に加わった「全英オープン」の出場権にも燃える。
「思い切って、優勝を狙っていきたい。守らない。攻め続けます」。
小さな巨人の目が光った。
⛳*JGTOメンバー3日目の結果
1位 22アンダー(3R:-5/66)コ・グンテク
3位T 17アンダー(3R:-9/62)比嘉一貴
23位T 11アンダー(3R:-2/69)鍋谷太一
23位T 11アンダー(3R:-3/68)米澤蓮
32位T 10アンダー(3R:±0/71)木下稜介
32位T 10アンダー(3R:±0/71)マイケル・ヘンドリー
56位T 7アンダー(3R:-2/69)片岡大育
65位T 4アンダー(3R:+1/72)石川遼