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日本プロゴルフ選手権大会 2003

『恩人には、このコースでの活躍を報いたい』12番のエース達成で4位タイの真野佳晃

ホールインワンを含む69で回って5位タイの好発進を、まずは“恩人”に報告だ。
今大会開催コースの美浦ゴルフ倶楽部の総支配人、古木雅夫さん(=写真左)。
真野(=写真右)はクラブハウスで待ち受けていた古木さんににいち早く駆け寄って、互いに笑顔でがっちり握手。「今日のこの良い流れを変えないように、頑張りなさい!」との激励に、真野は大きく頷いた。

古木さんには、研修生時代から「ほんとうにお世話になってきた」という。古木さんは1年前に、この美浦GCに移ってこられる以前、真野の所属コースである「太平洋クラブ」で、各地の支配人を勤められてきた。真野のデビュー年は同クラブの市原コースの支配人。
その年、ちょうど同コースで開催された98年のデサントクラシックマンシングウェアオープンは、古木さんらコースの推薦を受けて出番を得ることができた。そのほかにもゴルフコースに関するアドバイスを得たりと、古木さんから学ぶものは多かったのだ。
その古木さんがいま、支配人を務めるこのコースでの活躍は「最大の恩返しになる」と真野。この日の悪天候にダブルボギーを2つ叩きながらも、集中力を途切らせることはない。プレー以外は常にポケットに手を突っ込んでグローブが濡れるのを防ぐなど、細心の注意を払ってプレーした。好調の9アイアンで決めた12番ホールでのエース達成は自身2回目、ツアーでは初だ。
予選会から勝ちあがって“初出場”を果たした今大会で、“初”のホールインワンと、初めてづくしでこの日初日はひとまず古木さんに吉報を届けることができた真野。「今日をきっかけに、残り3日間も踏ん張ります」と燃えている。

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