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JCBクラシック仙台 2003

JCBクラシック仙台初日はインド出身のジョティ・ランダワが自己ベストタイの63でまわって単独首位発進

母国にはプロゴルファーが100人ほどいるそうだが、「インターナショナルで戦っているのは、僕を含めて10人しかいなんだ」とランダワは胸を張った。昨年の、アジアンPGAツアー賞金王の資格で、今年は、自身2度目となる全英オープン出場権も持っている。
日本ツアーは今季、初の本格参戦。遠い異国の地で、キャディを務める兄・マンビルさん(=写真左)と二人三脚。この日初日も2人息のあったプレーぶりで、8バーディノーボギーは自己ベストスコアタイをマークした。
「今日は全体的に素晴らしいゴルフができたよ。特にアプローチとパッティングは最高でした。ドライバーショットにはすこ〜しミスもあったんだけど、それもラッキーバウンドで切り抜けることができましたね」
今シーズンは、「とにかく日本の生活に慣れることを先決に頑張っている」という。「だけどね、コースの状態は素晴らしいし、日本のみなさんは親切だし、思ったより早く馴染めそうだよ!」。食生活の違いもまったく問題にはしていないようで、「スシが大好物」とニッコリ。
この日のホールアウト後には、クラブハウスに設置された自動血圧計に興味津々。「こんなの、インドではお目にかかれない。日本にはほんとに便利なものがあるんだね!」と、早速、血圧計に腕を突っ込むランダワ(=写真)。
報道陣に数値の読み方を習い、いたって健康体と分かると「よし!これで明日からも気兼ねなく頑張れるね」気合いを入れなおしていた。

ジョティ・ランダワ
1972年5月4日生まれ、インド出身。少年時代は、水泳、モーターサイクル、100m走などさまざまなスポーツに親しんだが、14歳のときはじめて出会ったゴルフに魅せられて、この道に。1994年プロ転向。アジア、ヨーロッパで活躍し、2000年のシンガポールマスターズ、インディアンマスターズ、1999年、1998年のホンダマスターズで4回の優勝歴。日本ツアーのデビュー戦は2000年のキリンオープン(CUT)、同じ年、予選会を突破して全英オープンに初出場を果たしている。2002年のアジアンPGAツアー賞金王。身長186センチ、体重75キロ。

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