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ヨンピョンバーチヒルズ日韓男子対抗戦初日第6マッチの星野 英正 VS 鄭 駿(Chung,Joon)は2アンド1で星野の勝利
今回の練習ラウンドも、彼とS・K・ホの3人で回ったほどだ。
それだけに、この日の対戦相手は、性格もクセも知り尽くしている選手だったといっていい。
鄭は普段は自慢の飛距離を武器に、ドライバーでガンガンと攻めていくタイプ。
だがこの日ばかりは、「ティショットを、やたら合わせに行っていた」。慎重に行き過ぎて、かえってショットを曲げていたのだ。
「彼は実は、意外とビビリ性なんです」
その弱点をすかさず突いて、後半の14番で4アップ。「この時点で、すでに勝利を確信していましたね」と余裕の勝利に喜んだ星野だったが、複雑な思いもある。
父・尹浩鎮さんが韓国人で、自身も日本国籍を取得する小学校4年生までは、韓国人として育った星野にとって、今回の対戦国は第2の母国でもあるのだ。
もしそのまま韓国人として成人していたら、今回は日本代表チームを相手に戦う立場になっていたかもしれない。
「そう思うと、勝っても負けても、なんともいえない気持ちで・・・。だから今回は僕にとって日韓のフレンドリーマッチ。勝負にがちがちになりすぎず、よりいっそう親交を深める大会にできればいい、と思っているんですよ」
これをきっかけに、真の日韓親善を・・・。そんな祈りをこめて、最終日のストローク戦にのぞむ。