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ヨンピョンバーチヒルズ日韓男子ゴルフ対抗戦日の丸を背負ってプレーオフにのぞんだチーム最年少・谷原秀人は・・・

日本代表メンバーたちの激励に見送られ、再び立ったプレーオフホールの18番ティ。それまでの緊張はウソのように消えた。
前日初日の夜に、キャプテン手嶋多一からプレーオフ要員として指名されたときは、その重さに押しつぶされそうになった。

だが、いざとなると、途端に肝が据わるのが谷原秀人という選手だ。

最終組の深堀圭一郎が韓国のS・K・ホを相手に、終盤ホールで逆転に成功し、いよいよプレーオフが決まった瞬間、ウォーミングアップのため、早足で練習場に向かった。
「任された限りは、絶対に勝ちたい」。
強い決意で、最後の決戦にのぞんだのだ。

「結果としては負けてしまったが、この2日間は全員が一致団結して勝利に向かって一生懸命に戦ったと思う。誰も今回の戦いを、遊びだなんて思っている選手はいなかった」(キャプテン手嶋)。
真剣勝負だっただけに、のぼり3メートルのバーディチャンスを外した谷原の心情は、察するにあまりある。

絶叫し、団子状態になって勝利に酔う韓国チームを横目に、うつむきながら引き上げた谷原。
「とにかく、悔しいです」
日の丸を背負って戦うことの厳しさを、思い知らされた瞬間だった。

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