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〜全英への道〜 ミズノオープン 2001
「無理はいけないと思って・・・」
6位タイからのスタートだった出だし1番、パー4。ティショットは、左サイドの深いラフの中へ。
「でも、出せないほどの深さでもない」と、7番アイアンで振りぬいた瞬間、右腕に鋭い痛みが走った。
コース名物のヒースにクラブを取られ、手首をひねってしまったのだ。
それは、かなり強い痛みで、「その場でプレーをやめようか」とも思ったが、すぐに、ファンの期待を裏切りたくないと考え直し、ラウンドを続けた倉本。
だが、痛みは、次第に激しくなり、3番ホールの第2打でまさかのチョロ。
迷った挙句、4番ホールの第2打地点で棄権を申し出た。
心臓の大手術を受けてのツアー復帰後、ファンを喜ばせた前日の好成績も泡と消え、「悔しいです・・・でも、ここで無理をすると、今後に響くと考えてやむなく・・・」。
コースから戻ると、すぐに、ツアーに帯同するフィットネスカーで、成瀬克弘トレーナーの治療を受け(=写真)、できるだけ早い回復につとめていた。