桧垣豪がたったひとつ、5歳上の兄・繁正に勝ると確信していること

　これで、兄・繁正とは、勝利数は並んだわけだが、桧垣豪は、「生涯獲得賞金でいえば、まだまだ兄貴に及ばないし、追いついたわけじゃありませんよ」と手を横に振る。

　が、そんな豪にも、ひとつだけ、兄に「勝った」と確信していることがある。
　共通の趣味である、ピアノ演奏の腕前だ。

　父・輝正さんの教育方針で、ゴルフのほか、英会話、ピアノの稽古などにいそしんだ幼少時代。
　常に、5歳年上の兄の背中を追いつづけた豪だったが、ピアノだけは、今でも「僕のほうが上手」ときっぱりと言い切るほどに、自信がある。

　その豪によれば、ピアノは、指先のフィーリングを養うのに有効だそうで、「それはパッティングにも、通じるものがある」とか。
　この4日間も、ピアノを奏でるようにパッティングを入れまくり、桧垣豪は頂点に立ったのだった。

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