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JCBクラシック仙台 2001

「叔父さんに、少しでも元気を分けてあげたかった」

優勝インタビューで、自分にまつわる、たくさんの人々への感謝の気持ちを述べた小達。特に、叔父・大谷さんへの思いを語るときは熱がこもった。
恩人に捧げるV「僕の姿が“薬”になれば・・・」と小達敏昭

 今年2月、小達の叔父・大谷稔さん(60歳)が、ガンで倒れた。
 現在は退院して自宅療養中だが、かなりの大病だったため、リハビリにかなりの時間を要する。

 「倒れて以来、すっかり元気をなくしてしまった」(小達)という大谷さんは、小学生のとき、父・宗一さんを失った小達にとって、「親父がわり」の大切な人だ。
 ジュニア時代、試合会場への送り迎えをかってでてくれたり、これまでも、小達が心置きなくゴルフに打ち込めたのも、大谷さんのおかげだった。

 首位にたった3日目の夜も、電話で報告をしたが、
 「“頑張れよ”って言ってくれた声にも、やっぱり元気がなくて・・・。だから、今日は、なんとしても勝って、僕が元気づけてあげたかった」と小達。

 念願かなって、感激の優勝シーンは、「きっと、テレビで見てくれてたはず。僕の頑張った姿が、叔父さんにとって、ちょっとでも良い薬になればいいなと思う」。
 8年ぶりの優勝は、病いと戦う恩人に捧げる、ビッグプレゼントでもあった。

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