シンデレラボーイの佐藤えいちが全英オープンでひと暴れした。

まだ日本ツアーでシード権を持たない。海外ツアー参戦の経験もない。もちろんメジャーの舞台も初めて。

そんな佐藤が3番で奥8メートルにつけバーディ。そこから、あれよあれよとバーディを重ね、4連続。4連続バーディはツアーでも1度しかなく、昨年の『JCBクラシック仙台』で魅せた事があるだけだ。
まさか、それが全英オープンで出るとは。

他の選手がスコアを伸び悩んでいただけに、自分のスコアを意識しつつ、6番で「このロングをとって、トップになったらかっこいいな」。そう思ったことが実際に起きた。

ついに、全英オープンのボードのトップタイに「SATO」の名が刻まれた。
テレビ中継画面にも佐藤のプレーが映し出される。全世界のゴルフファンが注目する。

しかし、その優雅な時間も1ホールだけだった。8番から今度は逆に4連続ボギー。貯金はすぐに尽きてしまう。

ただ、本人は「すんなり行くとは思ってなかったんで。4回ミスをしないとアンダーパー。5回ミスをすると１ボギー」と落ち込む様子はない。バーディが先行していただけに余裕を持って、安定したゴルフができた。

終わってみればイーブンパーの25位タイ。ジャパンゴルフツアーメンバーの中でトップフィニッシュ。

「全英オープンよりも日本のツアーの方が緊張します。」と大胆不敵。
「最下位から何人抜けるか。そういう気持ちでやってますんで。今日は相当抜いちゃいました（笑）」
キャディと2人3脚で、明日もカーヌスティを湧かせる。

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• 佐藤 えいち