今季、初めて会場を訪れたという父・優さんからのアドバイスは「アドレスで重心を、もっと左に置いて打て」。

そのたった一言に、劇的効果があった。
「本当は、そろそろ親離れしないといけないんだけど･･･」と、苦笑しながら「オヤジがいてくれるだけで、全然違う」と聖志はいう。

違和感があったショットはたちまち絶好調。
前半の11番で８メートルのバーディパットを決めるなど、パットも冴えた。
弟・優作と揃って４アンダー８位タイスタートに「ボギーを打ってもあせらずに出来た」と、満足そうだ。

クラブ契約を結ぶブリヂストンが主催する今大会。
肩を痛めた昨年は、初日85を打って「ただ出場しただけになってしまったから」。
ホストプレーヤーながら、むざむざと予選落ちしたあのときの埋め合わせは、ここらでぜひしておきたい。

藍さんは前日水曜日の夕方に米女子ツアーから一時帰国したばかり。久しぶりに日本で週末を過ごす妹にも、吉報を届けたいところだ。

• 宮里 聖志