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〜全英への道〜 ミズノオープン 2002
最終日は、ファンから、「ヒロシGO!」の声
ハワイ出身の日系4世で、ヒロシのミドルネームを持つことは、ギャラリーにも浸透しつつあり、この日もロープの外からは、『ヒロシ、GO!!』などの声援が多く聞かれた。
「あれは、とても嬉しかった。勇気が出たよ」とウィルソン。
どんなときも平常心。黙々と、頂点に突き進むスタイルで、ファンを着実に増やしている。
この日も、最後まで、冷静な試合運びだった。
ゲーム中盤は、宮里聖志とのマッチレースも演じたが、動揺は微塵も、感じられない。
14番で並ばれても、「結局は、うまくパットできたものが勝つのだから」との言葉どおり、15番で2メートル、17番は、奥のカラーから、6メートルのバーディチャンスをがっちり決めて、突き放す。
3日目までは、毎日ドライバーを握った18番のティショットも「確実にパーを」とスプーンを握り、きっちりとフェアウェーを捕らえて、最後は、30センチのウィニングパット。
「彼とは、たびたび回って良いプレーヤーという印象があった。2人で、エキサイティングなゲームができたね」と、デットヒートを演じた宮里を、グリーン上でぎゅっと抱きしめ、健闘を称えあうことも、忘れなかった。
これで今季2勝、日本ツアー6勝目。
1勝を、重ねるごとにウィルソンは、確実に、“ヒロシファン”を増やしていく。