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日本プロゴルフ選手権大会 2001

「母の日に、良いプレゼントをしてくれそうですね」

最終日の朝、ディーン・ウィルソンに届いたメールは…

 最終日の朝、沖広亜紀さん(=写真左)の電話に、1本のメールが入っていた。
 いまちょうど、米国ロサンゼルスでバカンス中というディーンの母、グレースさんからだった。

 スタート前に亜紀さんが、『ディーンが8打差をつけてトップに立っています』と送ると、すぐに、『今日の母の日には、きっとディーンが、すばらしいプレゼントをしてくれますね』との、勝利を確信したメールが返ってきたそうだ。

 「グレースさんとはしょっちゅう、メールのやりとりをして、ディーンの様子を伝えています。
 『近くでトーナメントがあるときは、ぜひ応援に行ってやってください』と、いつも海の向こうからディーンのことを気にかけておられますよ」(沖広さん)

 ホールアウト後、改めて母からのメールを開き笑いあう、ディーンと沖広さん一家。
 たくさんの人の、大きな愛に包まれながら勝ち取った、日本ツアー2勝目だった。

★ ディーン・ウィルソン
 1969年12月27日生まれの31歳。ハワイオアフ島出身。
 13歳のとき、ハンデ10の母グレースさんの勧めでゴルフをはじめる。
 ハワイのキャッスル高校から、米国ユタ州のブリガムヤングカレッジへ進学。同カレッジゴルフ部同期に、昨年のWGCアメックス選手権に勝ったマイク・ウィアーが、学生リーグの同期には、フィル・ミケルソンらがいた。
 カレッジ卒業後は、豪州、カナダ、アジアなどを転戦。かつて、アジアンツアーの日本大会でもあったキリンオープンにも出場し「そのときの印象が非常に良かったから」と日本への本格参戦を決意。1999年のファイナルQTに挑戦してランク49位で出場権を獲得し、翌2000年のアイフルカップで日本ツアー初Vを果たしている。
 憧れのプレーヤーは同郷のデービッド・イシイ。「彼のスィングリズムは、非常に参考になる」と心酔している。

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