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宇部興産オープン 2000
「ひさしぶりにスクラッチ」
「みんなはつまんないかもしれないけど、僕は楽しくて仕方ないよ!!」と芹澤信雄の声が弾む。
ティショットのおとしどころが限られた、戦略的なコース。ドライバーを握れるホールが少なく、多くの選手がアイアンで刻むホールで芹澤は、「何回、ドライバーを握ったかわからないよ」と話す。
ツアー屈指の“飛ばない”プレーヤーを自認する芹澤にとって、今週のコースはまさにうってつけ。
1番パー4でチップインバーディを奪うと、7番、9番では8メートルものバーディチャンスを沈め、13番パー3では、5番アイアンで30センチにピタリ。
「いっつもすごくおいていかれるのに、今週はみんな刻むからね。セカンドの距離が一緒だから、久しぶりにスクラッチで戦っている気分」。
コースとの好相性に、ショット、パットの好調さも手伝ってスコアを伸ばし、芹澤は上機嫌だった。