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アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン 2005

川原希「気力を振り絞ってやる」

最終18番。祈る思いで片山のプレーを見守った。「シンゴの3メートルのパーパット。思わず“入れ!”って思っちゃった。だって明日、シンゴと一緒に回らなくちゃ意味がないから」。

やはり同じ最終組でまわった広田悟も「ティショットはフェアウェー行ってるし、アイアンも切れてるし」。
優勝候補のひとりとは思うが、自分も含めこの日首位で並んだ3人のうち、「やっぱり本命はシンゴだ」と川原はいう。

「今年いちばん賞金を稼いでいるし、実力もある。そういう強い相手と最終日を回れたら、絶対に良い経験になるから」。

片山が、最後のパーパットを外していれば、それは実現していなかった。
再び、最終組で顔を合わせることが決まって、川原はがぜんやる気になった。

現在賞金ランクトップを走る王者のゴルフにも、隙がないわけではない。
この日3日目を見る限り、「シンゴは相当疲れてる。つけ入る隙もありそう」と、川原は読んでいる。

「もちろん、調子が悪くてもなんとかしちゃうのがシンゴ。百戦錬磨の男だからね。優勝候補の筆頭に、僕もなんとかついていけたら」。

自身、ショットの調子はかなり悪い。
3日目に引き続き、再び最終日・最終組で回る3人のうち「僕がいちばん不安定」と笑うが、「気力を振り絞ってやる」。
片山、広田に食らいついていく覚悟だ。

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