8位に上昇した平塚哲二は、ホールアウト後は、デュバル組のギャラリーに・・・

　初シードの今年。これまで、賞金ランク30位と2年連続のシード入りを決めている平塚。
　だが、「もっと稼いで、もっと上に」という上昇志向から、風邪をひいた先週の試合で無理をして、点滴を打ちながらの強行出場。それが今週、たたったようだ。
　「熱は下がったんですけど、あのあとから、なぜだかティショットの調子がすごく悪くなって・・・。ドライバーだけは、まだ風邪ひきさんなんです」と笑った。

　前日初日は、ティショットを松林にさんざん打ち込み、「大きなミスばかりで」44位と出遅れた。
　予選落ちもちらついたが、今年初出場の今大会は、「出られないころからずっとテレビで見ていた憧れの試合」。
　せっかくの「有名選手とまわれるチャンス」を、フイにするわけにはいかないと平塚は踏ん張った。
　4アンダーとスコアを伸ばしたハーフターンで、自分の順位を確認すると、「予選通れたら、午後からデュバルのプレーを見に行こう」とキャディと約束した後半のインコース。
　ティショットを左林に打ち込み、とりあえず、隣の15番に出すだけの第2打が、今度はラフにもぐりこんだりとトラブル続きの14番パー４も、必死のリカバリーで「ナイスボギー」に収め、通算5アンダーは8位タイ。予選通過どころか、上位争いにも食い込んで、
　「今日は大きなミスを2回でとどめられたのが良かった。今から、パットの練習をちょっとして、10番から3ホールほど、ついていってきます！」
　世界トップのプレーを盗みに、出かけていった。

• 平塚 哲二