記事

サン・クロレラ クラシック 2007

原口鉄也「欲かいて、恥かかないように」

頚椎のヘルニアを乗り越えて、今年シード復活を果たした原口が、サスペンデッドが決まったこの日初日に好スタートを切った。ツアー史上最長の7535ヤードと距離が長い上に深いラフ、この日は強い風と雷雨というタフな条件が重なって「とにかく、パー狙い。絶対に欲をかかず、その中でチャンスが取れれば上出来だ」と、そんなコースマネジメントを貫いて、2アンダーは暫定首位タイ。

最終9番で絶好の追い風が吹いた。
567ヤードのパー5は、ピンまで残り260ヤード。
クリークで打った第2打はフォローの風に乗って、ピンそば2メートルにピタリとついた。
これをねじこみ見事なイーグルフィニッシュだ。

この日インスタートの原口は、「6番まで我慢すれば、7番から難易度が下がる。残り3ホールで頑張ってひとつ取る」と決めていた。
それが思いがけず、いっぺんに2つ縮めて思わずほころんだ笑顔。
しかし慌てて、表情を引き締める。
「ここは、攻めて取れるコースじゃないから。欲かいて、恥かかないように、やっぱり明日以降も辛抱です!」と、心に誓っていた。

    関連記事