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つるやオープン 2002

「4日間、もつかどうか…」

6番ホールで再来した激痛にも耐え、堺谷和将は好発進したが…

 今週、会場入りする直前。
 股関節のあたりに感じた、突然の激しい痛み。
 それは、車の乗り降りも困難なほどで、一時は、出場も諦めかけたが、ツアーに帯同するフィットネスカー「イギア」のトレーナー・成瀬克弘さん指導のもと、電気、マッサージ、ストレッチなど、懸命の治療で、堺谷は、この日の初日にこぎつけた。
 さらに、朝のスタート前には患部をテーピングでぐるぐる巻きに。
 これで、痛みがウソのように取れ、『これはやれる』と本人も、安心しきってゲームに臨んだが、「そうやって、逆に油断しすぎたのが、良くなかったみたい…」
 前半の6番ホール。すでに3バーディを奪い、ノリに乗っていた堺谷は、残り245ヤードの第2打でも「調子に乗って、スプーンを振り回した」
 途端に、患部のあたりで、グキっという音。激痛の再来だ。
 それからは、怖くて、クラブが振り切れなくなってしまった。

 ヒールアップを早めに取り、極力、体をねじりを少なくすると、痛みは、まだ少ない。患部への負担を減らし、「だましだまし」のスウィングでホールを進んだが、ヒヤリとする、場面の連続。
 9番では、ティショットを右に押し出し、山の斜面へ打ち込んだ。フライヤーを計算して、残り190ヤードの第2打は、7番アイアン。そこから、奥1メートルにつけたのは、「かなりまぐれ…」と苦笑い。
 15番でも、ショットをミスで、ピン奥10メートルにオーバー。2段グリーンの下からの、難しいバーディを決めるなど、パットにも救われての首位発進。
 「順位に対するプレッシャーはないけれど、残り3日、体が持つかどうかだけが気がかりで…」
 せっかくの好スタートにも、堺谷の表情は、終始、曇りがちだった。

  • プレー中も堺谷は、たびたび、患部に手をあて、恐る恐る動かしてみるが、痛みは深まるばかりだ…。

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